~中津江村の旬の情報をお届けするニュースサイト~

森川緑ニュース

2006年03月24日

『平成の大合併』からの生還~大人も子ども、みんな生きている~ by toshi

みなさん、ハロ~☆
ザネリは新日田市でも元気にやっとるぜよ。

最後の投稿から早や一年。
中津江村の『平成の大合併』から一年が経ってしまいました。
しかし、今日も変わらず空は青いばい!

私は現在、市役所の本庁に勤めておりますが、最初は戸惑うことばかりでございました。
同じ事務作業をするにも、手法や求める方向が村時代と違うので、何を軸にすればよいのか
考える一年でしたねぇ。
意外とマジメに仕事をやってるんですよ、ザネリも。

さて今回は、そんな脆弱なザネリを支えてくれた珠玉のフレーズでもご紹介しようと思います。これは、私が毎日書いてる『ザネリのミニ日記』から抜粋したものです。

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2006年02月27日

ザネリ走る by oza

えー、ザネリさんはすっかりご無沙汰されておりまして、さびしい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 今回は乱入投稿です。

先日の森川緑ニュース同窓会、久々に会ったザネリは、ますますブラッシュアップ、もうまずしいまぶしいくらい。

さて、そのザネリ情報が、公民館教室発表会の会場、スタッフのなかで駆け巡った。

 「昨日、ザネリが職場駅伝で走った」

 「おーそれはすごい」、「信じられない」、「うそだろお?」、皆、驚きの声をあげた。

 一方、昨年春から同僚になった方々は、(ザネリはめがねはずして走ってたらしい)、その姿をみて「めがねしてなくても皆麗しい」と言ってたらしい、突っ込みどころが間違ってます(突っ込んでないけど)。「走っていること自体が驚愕なのです」。
われわれのスポーツにおけるザネリのイメージは、ほっかむり、首タオル、重たい足取り。走ることからはもっとも遠いとこに行ってしまった人なんだけどな。

でも、ザネリは変わったのかもしれない。

そういや同窓会であったとき、えらい颯爽としてたもんな。日田の立派な庁舎ではきっと、あの地面をズッ、ズッと引きずるような重たい足取りではなく、ヒール、コツコツさせて歩いているんだろうな。昔のイメージで見てるといかんなあ。走れるようになったってわけか。やればできるんだねザネリ。

しかし、走れるようになったからといって、それをすぐに披露するような彼女ではないはず。いったい何があったのだろうか? 自分から言い出すわけもなく、ザネリに走ることを同意させた、すさまじいいまでの怖いもの知らずやり手がいるか????

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2005年03月21日

『平成の大合併』前夜 ~ユートピアは心のなかに☆~ by zaneri

みなさん、ハロ~☆

お久しゅうございます。1年ぶりに執筆してるザネリです。
またまたサボっててごめんご。(だって、眠かったりするっちゃもん。)

さて。

みなさん。やってきましたよ、中津江村にも。『平成の大合併』という津波が。
いよいよ連休明けの3月22日(火)から新「日田市」となるのです。中津江村という地方自治体は、本日3月21日の午前0時をもって消滅します。


私も村役場でちょこちょこっと仕事をさせてもらってますが、役場の事務ってやつが思った以上に曲者(くせもの)なんですよ。とにかく、村として存在できる期日が絶対的に決まってるもんだから、それに合わせていろんな工作…、おっと、調整をしなければならなくて。結構きつかったんで痩せるかと思ったら、人間の気力ってやつはスゴイですよ。かまわず太ってます。


でもですね。

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2004年01月20日

第6回  『2004年初夢ファンタジー ~「種」と「畑」~』 by zaneri

tochino_title.gifみなさん、ザネリはコラムをサボっていた間に、なんと30歳の誕生日を迎えました。
何か変化があるのかと期待と不安を抱いての記念誕生日でしたが、まったくもって変化なし。
相変わらず、『金なし』、『ヒマなし』、『男なし』。
しかし!
この三重苦の私に、年明け早々朗報が飛び込んで来ました。
村内に「ザネリを応援する会」という怪しい闇組織が存在していると言うのです!!
だが、こんなに困窮しているザネリへの福祉政策は、今のところその闇組織からは全くもって施行されていない。。。
陰ながらも、もっと本腰入れての支援を要請したいところだ。

さて。
おもしろいニュースが無い中でも、年末に友人の結婚式にお招きいただき、ザネリも久しぶりに街へと下山してきました。
新婦は大学の頃からの友人で、高校教師として働くほがらか娘:マキ子。
『この娘が教員にならずして誰がなる!?』ってくらい、熱血漢であり、また人の気持ちを思いやることのできる尊敬すべき友である。
そんな彼女の結婚式。
集まったのは、大学で同学科だった女8人。
皆で考えたところ、女ばかり15人の学科で、結婚せずに今でも独身はこの時点で6人。
そのうち1人は、『悪いけど、私、来年の夏に結婚するけん。』と、自らの先行予約状況を発表しはじめた。
残るはあと、5人。。。

時は高砂の脇で、新婦の父の友人という参議院議員が祝いのスピーチ中。
あー、ほんとにどうでもいい。
もう道路は造らんでいいから、独身女性の特別控除税制とか提案してくれよ。
あ~、晩婚。
あ~~、晩婚、晩婚。

皆、自らの販売先どころかそのルートさえ押さえていない。
仕入れ先の当てもない。
やはり、大手一流企業にチャレンジするより、下請けや孫請けにも裾野を広げるべきなのであろうか。。。
もう記念受験とかやってる場合じゃない。
いやいや、創業当時の本田技研のようにダイヤの原石が転がっているかもしれないじゃないか。
いや、そんな博打をこの歳でやってもいいのだろうか!?
。。。

マキ子の結婚披露宴も無事に終了し、いざ二次会へ。
場所は小洒落た洋風居酒屋。
やや遅れて参上した新郎新婦とともに、気心知れた互いの友人達とわいわいガヤガヤ。
しかし、そんな女ばかりのトークに貴重な時間をおいそれと割くわけにはいかない。
そこで、私たち独身者はいそいそと新郎の友人目当てに場所移動を開始したのだった。

二次会後の反省会にて。【なぜか女3人でショットバーにて】
以下、二次会での活動結果を報告する。

①料理の達人:リエの場合
【ターゲット】 『商業科教師』
【よかった点】 会話の回転が速く、トークはそこそこ楽しめた。
【課題点】   自分の話は炸裂するが、こちらの話は聞いてない。
【今日の結論】 うるさ過ぎ。「押して、引いて」がわかっていない。

②佐賀娘:ヨウ子の場合
【ターゲット】 『高校理科教師』
【よかった点】 こちらの話をよく聴いてくれ、かなり優しかった。
【課題点】   こちらの話をもっぱら聞くだけで、自分のことはあまり話さない。
【今日の結論】 うなずき過ぎ。話にオチがない。

③冷静沈着:アミちゃんの場合
【ターゲット】 『高校数学教師』
【よかった点】 仕事に関して熱血漢。ポジティブさで元気をもらえる。
【課題点】   既婚者。
【今日の結論】 時間のムダ。既婚者は既婚者らしく控えてもらわないと困る。ボランティアの気分になる。

④中津江娘:ザネリの場合
【ターゲット】 『高校体育教師』
【よかった点】 酒が強い。
【課題点】   飲んでばかり。
【今日の結論】 「フィーリングカップル5対5」の5番。

反省会にて。

ヨウ子 『あ、そうそう。サヤちゃんち、今度、家を建てるらしいよ。』
ザネリ 『ぇええ~~っ!!家ね!?』
リ エ 『あたしたち、そんなハード面のこととか程遠いよねぇ。。。ソフト面からやもん。』
ヨウ子 『そうよ。ソフト面よ。やっぱ、「種」の質がよくないとね。自分の自己実現もそこに拠るところが大きいと思わん?』
リ エ 『種って、アンタ。。。』
ヨウ子 『いや、やっぱ、種って!畑はかなり肥料蒔いとるけん、あとは種の問題やんね。』
ザネリ 『な~んかねぇ。。。な~んか。。。。』
リ エ 『なんね?』
ザネリ 『お酒、おいしいねぇ。』
リ エ 『っていうか、酒はおいしいけど、ツマミになる男の人、今日の二次会おらんかったよねぇ。』
ザネリ 『まぁ、ある意味、ツマミになるけどさ。』
ヨウ子 『ねぇねぇ、誰かにケータイ番号、聞かれた??』
リ エ 『私、聞かれてなーい。』
ザネリ 『私も聞かれてないよ。。。アンタは…?』
ヨウ子 『私も聞かれてない。。。』

あんなにもダメ出しした二次会の殿方の面々。
自らが認めていない人々からも認められていないこの悲しい現実。
私たちの『結婚できないかもしれない症候群』。
「種」の問題ではない。
確実に。。。

2003年10月20日

第5回 『マゴコロ届けます。』~モモちゃんの「ビューティー」宅配便~ by zaneri

tochino_title.gifすんーーーーーーーーごく、お久しぶりです☆!! (←アヤヤ風。)
アイドル風に謝っても埋まらぬこの2ヶ月の不在。。。
ハッキリ言います。
サボってました。ごめんなちゃい。

さて、久々に筆をふるう今回のテーマは、わが妹モモについてです。
題して、『マゴコロ届けます。』 ~モモちゃんの「ビューティー」宅配便~。あひゃ。

うちのモモちゃんは24歳。ザネリのプロフィールにあるように、『それ行け!アンパンマン』に登場するドキンちゃんみたいな小娘です。お客さん、決してあの娘はメロンパンナちゃんじゃありませんぜ。。。

さて、うちのモモちゃん、美容と健康にこだわりはじめ、趣味には飽き足らずとうとう自分が代理店資格を取得してしまいました。自活の道を歩み始めた彼女に、姉として目頭を押さえずにはいられない。。。

このモモという娘。
思い返せば、小さいころからお洋服好きで、保育園から帰宅するとお風呂に入るまでに、最低でも2回以上はお色直しするという"おしゃれ道楽家"でありました。
あ。。。 言っておきますが、わが家は決してお金持ちじゃぁありません。

まぁ、その「お色直し」を阻止しようもんなら、末っ子のはがゆさあまって頭に噛みついてくるという、かつてのチャボゲレラ(団塊の世代オジちゃんなら知ってるよね?うふ。)的流血騒動も巻き起こす小悪魔でありました。 しかも、大人になった今でも身長151センチという、ピグモンほどの大きさ。
なのに一度吠えはじめると、ギズモからグレムリンと化す。。。 チャチャチャチャ~チャチャ。。。♪

ついに代理店娘になったモモは、昔のモモとはずいぶん変わった。
自分の扱う製品や効能についての知識はもちろんなのだが、何より変わったのは彼女の社会的視野だ。
彼女のかつてのブットビ(←これも死語だが。。。)エピソードをここでいくつかご披露しよう。

≪いち≫ 『でぽどん』
あれは某年某月某日。
日本上空を某国のロケット弾が飛び、三陸沖に着弾したというニュースを聞いたとき。
モモと私はちょうど小腹がすいて食パンをパクついていた。

ザネリ 「ぅぇえ~~~っ!とうとうロケット飛ばしたらしいよ!!しかも日本領空飛んでるし!!  なまんだぶ、なまんだぶ。。。」
モ モ 「てぽどん? ・・・テポ丼(どん)? ・・・・・・テポ殿(どん)?
・・・・・・・、んー・・・、・・・チャトラン?」
ザネリ (・・・そんなわけ、ぬぁぁぁぁーーーーーーい!!)
おうおう、そこのお嬢ちゃん。。。
ムツゴロウじいさんの「仔猫物語」なんざ、いったいいつの話だい。。。?

≪に≫ 『森の人』
めずらしくモモがNHKスペシャルなぞを見ていた夜。
番組は『森の人』オランウータンについてのドキュメントだった。
いつになくテレビにかじりつくように見入っているモモ。『(こいつもNHKスペシャルなんざ、見るようになったのかぁ。。。)』と、一人ジンとくる私がいた。ちょっぴり嬉しくなって私も同席することに。

ザネリ 「オランウータンかぁ。。。オランウータンって現地語で何ていう意味か知っちょる? ほらほら、何かに似とるやろ? ん~、ほら。 何かに見えんね??」
モ モ 「え?? ・・・・・ (テレビに見入るモモ) 
・・・・んー・・・、えー・・・、う~ん・・・、・・・ばあちゃん?」
モモよ、おまえは自分の思うがままの道をゆけばよい。。。

こんなかんじでした。

しかし、代理店を営み、ご希望があらば村内各地に足を伸ばして『モモのスペシャル美顔』エステをやっている彼女。予想に反してけっこう繁盛しているらしい。お客様といえば芳醇なマダムが多いらしいが、やはり女の美への執着は年齢というルーラーでは計れないという。

モモは、自分がほどこしたエステと、自信を持って提供する化粧品でお客さんにメイクした後、変わった自分を鏡で見てニコニコするお客さんの笑顔が好きらしい。

昼間は田んぼや畑でがんばっている農家のおばちゃん、小さな子どもの世話を毎日がんばっているヤング・ママ、毎日の水仕事で手がカサカサになってしまった商売屋さんの奥さん。

モモはエステの最中、そういう村の女性たちとずっといろんな話をしている。
田んぼに引く水が今年は多い、とか、あそこの豆腐はおいしいよ、などなど。
働く女性たちが現実からひと時でも開放されて、「誰のものでもなく自分だけの自分の時間」をモモは提供したいらしい。

エステの定義は奥深い。。。

2003年01月20日

第4回  《ものづくり礼賛~消費社会のゆくえ~》  by zaneri

tochino_title.gifみなさん、チャオ!チャオ!! 小市民・栃野ザネリです。
最近、中津江も寒くてですねぇ。。。 同じ職場の方の庭先にぶら下げている温度計。 この間とうとうマイナス10℃を指していたそうです。なんだか最近、そういう意味で身の危険を感じます。。。

今回は、私の父について書いてみようと思います。
タイトルは、『ものづくり礼賛~消費社会のゆくえ~』でーす。

私の父は、マメです。
見た目もマメみたいですが、行動がそれ以上にマメです。
田舎の年配の方々は、生活上何か不足があった場合『買う』という行動を起こす前に、 自分自身で『作れるか』どうかを検討する人が多いように思います。また、自分のつくった野菜などもご近所に 配ったりして、またそのお返しも何か家でこしらえたものだったり。要するに、貨幣経済を根幹としながら、 精神的つながりの強い物々交換が滾々(こんこん)と息づいているようです。 そして、それは我が家も例外ではにゃい。

うちの父もいろんなものを手作りで済ませてしまうのですが、元来ものづくりが好きな性質なので ハードな作業もそんなに苦にならないよう。ちなみに父は村での郵便配達が生業ですので、 ものづくりは日曜大工的なものです。
しかし彼の場合、好きが高じて家族はちょっぴり困惑することもしばしば。。。 それではここで彼のDIY作品をいくつかノミネートしてみましょう。

≪自慢のDIYノミネート作品①≫  『手づくりの茶の間』
ある夜、残業で夜遅く帰宅した日のこと。基礎部分は築100年を超える古びた我が家。 いつものように玄関から入り、台所でつまみ食いをして茶の間の障子を開けたところ、 信じられない光景がザネリの目に飛び込んで来ました。あるはずの茶の間がスッポリ無くなってたんです。 出勤前の朝まであった茶の間がスッポリ、ほんとうにスッポリ無くなってるんです。そして、満天の星空の大パノラマがまるでプラネタリウムのように。。。
どうもその日から父が居間の改修工事を始めたらしいのです。
安部公房もビックリの出来事でありました。

≪自慢のDIYノミネート作品②≫  『ネコ捕獲箱』
うちの近所には野良ネコが数匹生息しています。そんなに悪さはしないのですが、 我が家がオンボロなばっかりに屋根裏にもぐりこんで徒競走をやったり、 隙間から出てきてご飯をつまみ食いしたり。。。 些細なことですが、毎日こういう具合ですとちょっと堪忍しかねます。 そこで父は『ネコ捕獲箱』をあつらえることに。
しかし、この捕獲機。過去にも製作したことがあったので、まず最初に父はそれを納屋から出してきて仕掛けてみました。 入り口は50センチ四方、奥行きが60センチほどの直方体のその捕獲機は、10年来のものでしたが作りもしっかりとしたままで父の自慢の一品でもありました。箱の奥に針金のフックがあり、そこにネコをおびき寄せるエサを吊るす。 そのエサをネコがパクついたら、フックがはずれて入り口の扉がギロチンのように 落ちてネコちゃんを閉じ込める仕掛け。

 父  「おい!今日はいよいよ「ネコ取り」を仕掛けてみるぞ。
     エサにするもん、持って来い!」
ザネリ 「あ~い。何がいいやろ?やっぱサバかな。」
 父  「あ~!? サバとかもったいねぇ。あ、冷蔵庫にあった
    あのチクワでいいぞ。」
妹:モモ 「は~い。これまだお父さん食べるかなぁ、って思っとったけど
    腐っちょるき、いいね。」
 父  「おぅ。 いいぞ、いいぞ。」
ザネリ 「んー…。」
かくして、妹モモと3人で仕掛けたネコ捕獲箱。夕方に仕掛けてネコの到来を待つことに。。。

時刻は夕方。午後6時。
この季節、山あいのこの村は時計が5時半をまわると陽がとっぷりと落ちる。 別に見張ってないといけないわけではないが、私たち3人はミョーに捕獲箱が気になり、 気づけば交代で窓辺から外灯のかすかな灯りを頼りにその不気味に口を開いている捕獲箱を注視していた。 仕掛けて1時間あまり経った頃だろうか。

 父  「お。おい、かかったかも。。。あり? ぁああああ~~~~っ!!!」
父の意味不明の雄叫(おたけ)びが。

ザネリ 「なんね、なんね!? どうしたと??  あーっ!!」
モモ 「な~ん?? ア~~~っ!!」

駆けつけた私たち3人が見た光景。それは、箱の奥のチクワにむしゃむしゃとかぶりつく黒ネコの後姿だった。 仕掛けた罠はしっかりとその役目を果たしている。しかし・・・。
ギロチンのように鋭く落ちてネコを閉じ込めてしまうはずの入り口から、ネコの尻がムクムクと突き出ている。。。シャッターのように落ちてくるはずの扉が、ネコの尻の上に載せられてユラユラと虚しく揺れている。。。
そうです。。。捕獲機に比べてネコが大きかったのです。。。そして、それを見た父はポツリと、
 父  「最近のネコは、でけぇなぁ…。」。

それから、コンコンコン、カンカンカン。トンチン、カンチン。。。
父はさっそく新しい『ネコ捕獲箱2号』の製作に取り組むことに。丸1日がかりで出来上がった2号機は、 1号機に比べてすべてが一回り大きな造りになっていた。

 父  「よ~~っし。出来たかなぁ。今度はこれを仕掛けてみよ。」
モモ 「お~~。だいぶ大っきくなったねぇ!こりゃ~、
    余裕であの黒ネコもイチコロばい。」
ザネリ 「お。 けっこう早く出来たじゃん。さっそく仕掛けてみたら?」
モモ 「そうしよ!そうしよ!! じゃ、私またチクワ持って来るね♪」
 父  「あ、そうそう!おい、そのチクワ、やっぱ腐っちょったぞ。」
ザネリ 「(食ってみたんだ。。。)」

そして、妹モモが持ってきた例のチクワを父はさっそく2号機に取り付け始めた。サイズは大きくなったが、仕組みや原理は同じ2号機。父は右手を伸ばして、箱の奥のフックにオトリのチクワを引っ掛けようとした。

 父  「あれ?」
モモ 「どうしたん?? 整備不備ですか。」
 父  「うんにゃ。あり?あり?? ・・・、手が、届かん・・・。」
ザネリ 「アイタっ!! サイズ、大きくし過ぎたっちゃないと~!? 」
モモ 「あ~、もうっ! あ。 でももうちょっと入り込んだら掛けれるって。」
 父  「あ、そうね。よし、ならもうちょっと・・・、もぐってみて・・・。んぐ。」

モソモソと2号機に入り込む父。そして、それをソワソワと見守る娘2人。。。
2分ばかし経った頃だろうか。

ガッッシャンっ!!

急に勢いよく箱の入り口の扉が下りてしまった!
箱の奥まで届かないために、ネコ捕獲箱2号機に上半身がほぼスッポリと納まった父。。。 四つん這いになった父の尻の上に扉が虚しくユラユラと載っかっている。。。
こんな終わり方って・・・、切ない。。。
オトリのチクワはいつまでもぶらぶらと揺れていた。。。

どうよ?この田舎の勢い。
これなら物質による『人間疎外』も少なそうでしょ? イデオロギー、社会生活と人間の意識の関係も『タマゴとニワトリの関係』に見えるでしょ?
マルクス先生、これって社会土台とその上部構造をどう説明すればよろしいですか??

2002年12月20日

第3回《或る女子大学生亡国論~ムラと都市に関する社会的一考察~》  by zaneri

tochino_title.gif寒くなりましたねぇ。
先月は勝手にコラムをお休みしてごめんなさいでした。ちょっとヘバってたもんで。。。 てへっ。
季節はクリスマスからお正月に全力疾走ですな!
我が家ももうすぐ餅つきシーズンを迎えつつあります。
さて今回は、そんな季節とはまったく関係のない私が花の女子大生だった頃の思い出話でもしてみようかと思います。

題して、『或る女子大学生亡国論 ~ムラと都市に関する社会的一考察~』。
行ってみよう!!

私が通った大学は隣の熊本県だったんですけど、う~む。。。
校舎は『ここキャンパスって呼んでいいとかいな!?』ってぐらいボロっちぃものでした。 が、四季を通して楠木の黄緑色が美しい構内でありました。
かの夏目漱石先生も教鞭をとられたこともあるそうで、構内には不気味に黒光りする先生の銅像もあったような。。。なまんだぶ、なまんだぶ。。。

中津江から熊本市内に出てきた18歳のザネリは結構タイヘンでした。
やっぱり熊本市って言っても、中津江村に比べたら対比するのも申し訳ないくらい都会(まち)じゃないですか。
では、ザネリが困ったことをいくつかご紹介しましょう。

『路線バスでGO!』編
熊本市内の繁華街『下通り』に繰り出そうとするザネリ。 自宅通学の熊本娘に行き方を尋ねると、路線バスで行くのが一番便利とのこと。
言われた通り大学前のバス停で目的のバスを待ってみる。待ち人はザネリただ一人。
『ほんとに来るとかいな。村のバスは2時間に1本なのによぉ。』と弱気。
しかし目的のバスは待ち時間たったの10分で到着!『ぉおお~~~!やっぱ街は違うよなぁ。 「移動の自由」っちゅう基本的人権が尊守されとるじゃないか。』と一人感心するが、バスの前と後ろ、どっちの扉から乗ればいいのか途方に暮れる。。。 

『電車でGO!』編
熊本市内は路面電車が健在なんだけど、路面電車なんて乗るのも初めて、見るのだって初めてのザネリ。
バスの乗り心地とまた違ってけっこうオモシロい。
調子にのって機関士さんに『これってどこまで行くんですかねぇ。』と尋ねると、『レールが敷かれてるとこまで。』と言われた…。

とまぁ、これ以外にも人には言いたくない出来事も多々あり。。。
ちなみに私は熊本で数々の失態も繰り返している。恥をしのんでここに紹介しよう。。。

≪ザネリ、"肉食"ガメ拾う。≫の巻
あれは大学3年の夏。
前夜から自宅通学の友達宅でファミコン(←お懐かしゅうございます。)に没頭し、あつかましくも昼ご飯まで ご馳走になって炎天下をヨタヨタと自転車で帰っていた時のこと。住宅街の狭い道を走っていると、道の真ん中に男の人の拳(こぶし)ほどの黒い物体が落ちていた。
『あり?こげん所に大っきい石かいな。ん~、でも黒すぎないか!?』と、ペダルを踏む足をゆるめ、そっとその「石」に近づいてみた。 「石」は上から見ると楕円形をしており、縁(ふち)はかすかに外側に反っている。
横から見ると下部は地べたにピッタリと平行しており、逆に上部はかなりこんもりとした弧を描いている。
色は基本的に黒色。そこに黄色で六角形の細い線が入っている。しかも表面は石にしてはミョウに滑らかだ。

なんだかイヤな予感がした。
『ん~~~…。ん~。。。 午後は授業もあるしぃ…。さっさと通りすぎるべし。。。!』と心に言い聞かせ、一度はその「石」の傍らで車輪を走らせた。

キキィィ…。キィ……。。。
『やっぱり気になる…。』。

気付いたらその「石」は私の自転車のカゴに入っていた。
ゴトゴトとカゴの中で微動する「石」。
おまえはやはり。
カメだったか。。。

結局、そのカメを私は一人暮らしのアパートまで持ちかえってしまった。
アパートには水槽なぞないのでとりあえずスーパーのビニール袋を二重三重にしてドアノブに引っ掛けて講義へ直行した。 私はちょっと嬉しかった。
『(私の家にはカメがいる。)』。

早速、休み時間に同学科の友人達に自慢した。大学や学部は共学だったが、私の学科は女ばかりの15人。
そんな彼女達にカメを拾ったいきさつを話した。もちろん私としては彼女たちから憧憬の眼差しを受けることを期待していたし、それを確信していた。
しかし。
彼女達の反応は予想を越えるものだった。

ザネリ 『ねぇねぇ、カメ拾ったと。実家の村もね、山ガメとかおるとけど、こんな街中にもカメとかおるとねぇ。あ、脱走ガメかいな?』
A 子 『へぇ~。それでザネリはカメにエサは何やっとると?』
近郊の市から通っているいつも優しいA子が口火を切った。

ザネリ 『う?今日はね、とりあえず冷蔵庫にあったハムやってきたよ。』
U 美 『ぇっ!? カメって肉類食べるんだっけ…?』
熊本随一の進学校出身の優等生U美。彼女の指摘は悔しいかないつも的確だ。

M 子 『う~ん、普通はそれ用のエサだろうけど、ご飯粒とかやんない?』
料理が得意なM子。彼女は一人暮しをしている仲間だが、あの狭いワンルームの台所から居酒屋並みに次から次へと 料理を作り出すスゴ腕の持ち主だ。しかもネコを大家に内緒で飼ったりと動物ネタにも強い。。。

U 美 『だよね~。肉は食べないよねぇ。』
A 子 『あ~、そうだよねぇ。あ!!ねえねえ、それって"肉食ガメ"なんじゃないと!?』
M 子 『え~~っっ!!じゃぁ、そのうちハムなんかじゃ満足せんようになるんじゃないと!?』
U 美 『うん…。そのうちさぁ、生きたマウスの子どもとか食べさせんといかんとじゃない!?』
A 子 『ザネリ、それ"肉食ガメ"だよ。怖~い!!』

私のカメはもはや憧憬の対象ではなく、憎むべき醜悪な存在にすら斜陽していた。。。

私は講義終了の挨拶もままならないうち、急いでアパートに戻った。真夏のアパートは熱気でムンとしている。
額にうっすら汗がにじんだ。
そしてカメの入ったビニール袋の中を恐る恐る覗いてみた。

『やばい…。こいつ…。 ビニール食ってる…。』

あんなにウキウキしてたのに! あんなに一人暮らしのパートナーを渇望してたのに!!

私は力なくカメをビニール袋ごと掴んで部屋を出た。アパートの裏手には白川という大きな河川が流れている。
たゆたゆと流れる白川の流れなら、この"肉食ガメ"でも懐(ふところ)深く抱きとめてくれるかも。。。
袋からカメを取り出してみた。そしてじっとカメを観察してみた。そして行きついた結論。それは。

『(かわいくない。)』。

川べりまで行きたかったが深い葦が生い茂り、おいそれと近付けない。私は白川の深みに向かって思いっきりカメを 投げた。

カポッッ。

違う。深みに落ちた音じゃない!
怖くなってアパートに逃げ帰った。そして、それと同時に数時間のルームメイト生活が幕を閉じた。。。

≪ザネリ、男子高校生と心のふれあい≫の巻
すみません。長くなりますが、あとこれだけ聞いて下さい。

またしても、場面はファミコン仲間の友達宅へ向かう路地での出来事。
その日は男友達と一緒にその子の家に向かっていた。しかし、彼と私は交通手段が違っていた。 彼は原チャリ、私は自転車。それでも、ルートが裏路地だから一緒に行こうかということになり、 彼の後ろに私がフラフラとついて行くことになった。
そのルートは裏道なだけあって小カーブが続き、坂道も小刻みにアップダウンするアクロバティクな道程であった。
最初は原チャリの彼も私のペースに合わせてゆっくりゆっくり走ってくれていた。しかし、 それじゃなんだか早く走れる彼に悪いような気がして、逆に私が先頭に立たせてもらった。そして一生懸命ペダルに力を加えて車輪の回転を速めていったのだ。
ギコギコギコ  キキィ…  シャーーーーーッ  キキィ~~~~ッ!! ギコギコ… シャーーーッ!
体を左右に傾け何度もカーブをさばいていく。下り坂を下ったら、次の上り坂を"立ちこぎ"なしでこぎ切るために ペダルの回転を空回り寸前までモーレツに上げる。
向かう上り坂はいつも最後には必ずギブアップして手押ししてしまう坂道。
最初、男友達の原チャリについていくためにこいでいた自転車のはずだったのに、 いつしか目標は私の"坂道座りこぎ"自己記録更新と化していた。

『(やれる。今日はあの坂道をサドルから降りずに昇りきれるはず!)』。

いよいよ上り坂が迫ってきた。
背後には男友達の原チャリのエンジン音が聞こえる。
それと同時に耳元で風を切る音がヒューヒューと聞こえてくる。
脳内モルヒネ分泌腺全開だ!

ぐんぐん昇っていく。いつもヒィヒィと息切れする坂道をぐんぐん登っていく。ぐんぐんと!
そして坂の頂上が視界に入った。
『(もうすぐだ。うんにゃ、いつもここからヘコたれて自転車を降りてしまうじゃないか!?がんばれ、 ザネリ!回転を緩めるんじゃねぇっ!)』
心理学用語の葛藤とはこのことか。伸るか反るか。昨日の自分に勝てるのか。 自己実現の瞬間が近い!

そして、目の前にゴールの幹線道路が広がった。
『(やった…。 やったのだ…! 私は"立ちこぎ"なしでこの坂道をこぎ切ったのだ! あー、風が私の中を通り抜けていくぅ。。。)』。

私は酔っていた。
かなり自己陶酔に陥っていた。体内でアドレナリンが放出される心地よさ。。。

しかし、その瞬間!
昇りきった坂道の先で合流した見知らぬ男子高校生に突然声を掛けられた。
彼は神妙且つ真剣な眼差しでこう言った

『追われてるんですか!?』

そう。。。

私は自己ベストの更新だけを考えてガムシャラに自転車をこぎ続けた。
そして、そんな私の後ろには男友達が私のペースを乱すまいと原チャリでピタリと 付けていてくれたのだ。

しかし、そんな事情をその男子高校生が知る由もない。。。
そう。傍から見ると、私はまるでフルフェイスのヘルメットをかぶった暴漢から必死に自転車で 逃げる女子大生だったのだ。。。
恥ずかしすぎる…。恥ずかしすぎる、この結末。。。
しかし…、ありがとうよ。
心優しき男子高校生よ。私はこんなご時世に仏を見たようだったよ。。。

はふ~ぅ。
う~んと、『フェミニズム』、『上野千鶴子』、『弁証法』、『唯物論』、『家族』、『公と私』、『労働』、『言語と記号』、『高度経済成長』、『団塊ジュニア』、『総括』。。。
大学で何を学んだのか。

それは、村の常識は都会(まち)のそれとはちっと異なるということが含まれていたかもしれません。
イナカ出身の女子大生よ、大志を抱くのじゃ!

追伸.カオリちゃん、ユウコちゃん、メグミちゃん。
女子大生は右手にテキスト、左手にダンベル、履いてる靴は『心』ですぞ。
そうして明日は『出逢いの花』が咲く。てへっ。

2002年08月20日

第2回 《マイ・ベスト・フレンド ~美人OL 編~》  by zaneri

tochino_title.gifみなさん、ニィハオ。栃野ザネリです。
早いもので第1回目の掲載より一ヶ月。。。
勢いで書いてみたものの、早くもネタ切れ気味のザネリであります。
あぁ、大丈夫なのか…、この企画…。
まぁ、いい。気を取り直して今回も書いてみるか。
(って、なんでこんなに文豪並みに態度がデカイんだ…。)

第2回目のテーマはコレ!
『マイ・ベスト・フレンド ~美人OL 編~』

私には同い年の悪友がいる。
彼女とはかれこれ小学校入学以来の付き合いだ。
彼女の名前は井野原ルミ。
20年以上つきあっているので半分家族っぽい。。。
ルミちゃんは色白で、クルクルとしたドンングリ眼(まなこ)。同性の私から見ても、黙っていればかなりかわいらしい。 あえて言うならば、さとう玉緒ちゃんに似ているような気がする。しかし、どうも本人はそれでもまだ不満らしい。。。 童顔なのも手伝って、パッと見は25~26歳。薄暗い所で見れば、光線の具合によってギリギリ24歳まではイケるかもしれない。
村出身の割りに小ジャレたファッションに身を包み、博多の街を闊歩する自称『美人OL』だ。
そう。今回のタイトルに『美人OL編』という副題をつけろとを要求したのは彼女本人・・・。
愛らしい見た目とは裏腹に、かなりの毒を吐く等身大の29歳OL。それがルミちゃんだ。

思い起こせば彼女との『お笑いハプニング』には枚挙に暇がない。。。

≪ハプニングその1 ~小学校2年生編≫
「ルミ&ザネリ、半裸で津江川激流に挑む!筑後川上流、野生児の村!」
(解説)タイトル通りにご想像ください。

≪ハプニングその2 ~中学生編≫
「ルミ&ザネリ、渡り廊下で昼寝!『涼しいから。』と言って教師の注意無視!」
(解説)血走った寝ぼけまなこ、しかも体操服姿で叱られる2名をご想像ください。

≪ハプニングその3 ~高校生編≫
「ルミ&ザネリ、無気力に帰宅部希望。買い食いのコロッケ片手に、川原で飼われていたヤギに向かって『宿題終わんねぇんだよ…。』とグチをこぼす。。。」
(解説)秋の夕暮れ時、体育会座りの二人。少ししんみりとご想像ください。

≪ハプニングその4 ~昨年度編≫
「ルミ&ザネリ、ぶらり長崎探訪。夜景の美しい稲佐山に登る!しかし、なぜか血迷ってクリスマス・イヴに敢行…。案の定、恋人達に囲まれて疑惑の眼差し。よせばいいのに"下見、下見。"という言葉を連発し無駄な抵抗。下山時の車中は心も車もガス欠寸前・・・。」
(解説)『アンタ、同姓のアタシから言うのも何だけど…、結構イカしてるよ。』と互いをいたわり合う二人をご想像ください。

と、まぁ、このようにその時々の私のライフステージには必ずルミちゃんがいる。。。

そして、大人(?)になった最近も相も変わらず二人で小旅行なぞしている。
そして、先日もまた行ってきた。行き先は四国。
『仕事に疲れたので、四万十川で癒されたい。』という取って付けたような理由を携えて、ぜよ。。。

四国は二人とも初めての地だった。
が、風光明媚とはこのことで、高知も高松も松山もぜ~んぶ美しい街だった。
四万十川はさやさやと流れ、緑色の絵の具をほんのり溶かしたような透明さ。
桂浜は打ち寄せる波が白い縮緬(ちりめん)のようだ。海の藍はどこまでも澄んでいる。
「こんぴらさん」は重厚な木のたたずまい。ザネリ感嘆、『こんなとこまで誰が運んだんだよぉ。』。
道後温泉は、入り組んだ木造家屋で無駄な空間は一切ない。隅々まで掃除が行き届き、脇に立つヤナギの枝を通り抜けた風は葉っぱの薄緑色に染められて吹いてくるよう。。。

癒された。。。
けっこう、癒された。。。

道中、これらの美しい景色に降り立ちながら、二人でいろんなことを話した。

仕事のこと。
結婚のこと。
親のこと。
将来のこと。。。

私たちの距離は幼い頃から何も変わっていない。
変っているようで、変わっていない。
変わっていったのは、それぞれを取り巻く人や環境なのかな。
もちろん、二人ともその変化に影響を受けていないかというとそれは嘘だろう。
でも、確かに私たち二人の関係は何も変わっていない。

互いに仕事に行き詰ったとき。
自分が年を重ねると同時に年を取っていく親のこと。
私の母が病に倒れたとき。
ルミちゃんのお母さんが亡くなったとき。。。

それぞれ年を追うごとに、背負っていくものや支えていくべき人が増えていく。
そして、自分を支えてくれる人の数も比例して増えていくのだろう。
私を支えてくれている人もたくさんいる。
その中で人一倍大きな柱がルミちゃんかもしれない。
友達でありながら、姉妹のような、親のような、先輩のような。。。
いつもバカ話ばっかりだけど、彼女に励まされ、元気をもらい、どん底の私に光の糸を注いでくれる。
ルミちゃんの中の私もそういう存在であったらいいな。

さてさて。
場面は四国路。
道後温泉から上がった二人は、すっかりタコおやじのように上機嫌。
調子に乗って温泉館のお姉さんに恐れ多くもスッピンでツーショット写真を撮ってもらった。
ウハウハ気分の私は締まりのない顔でルミちゃんにこう言った。
ザネリ『いいとこだよねぇ。アタシ、ここにまた絶対来る!!やっぱ、今回の旅も本番に備えた下見って感じやね!』
ル ミ『ん~…。』
ザネリ『「ん…。」ってアンタ。やだねぇ、ノリの悪い女ってさ。チッ!あ~もう、車から降りてもらうよ、ほんと。』
ル ミ『っていうか…。アタシ達いつも『恋人と来るときの下見』って言ってるけどさぁ…。その本番…、いつ来んの?』

オォ~・マイ・ゴッド!!!!!!
何たることっ!!!
そうだ!ルミちゃん、アンタの言うこと当たってるよ…。
『下見』と言いながら思い出す旅の登場人物はいつもアンタだよ…。
あぁ、ポストモダン。これが『本番』なのか!?

こうやって続いていくのだろう。
ルミちゃんとの人生珍道中。。。

ルミちゃん、二人で讃岐うどんすすってる場合じゃないぜよ。。。

追伸.
今回は、伊野原ルミ先生みずから追加執筆いただき、誠に恐縮ながら栃野ザネリと共著となっております。 ルミ先生、暴走。。。

2002年07月20日

第1回 《28才独身女性inなかつえ》 by zaneri

tochino_title.gif
突然ですが、私は28才の中津江娘:栃野ザネリです。もうじき29才となる身です。
 ホームページの番人・森川ミドリちゃんの依頼により、今回から徒然文を書くことになりました。しかし…。  軽く『いいねぇ!』などと返事をしたものの、う~ん…、何を書こう…。案の定、アリ地獄思考となってしまいました。でもまぁ、中津江村に住む28才の女の子(?)が日々感じる村の生活について書いてみよっかなぁ、と思います。
 第1回今回のテーマは『28才独身女性inなかつえ』。

 村に住んでいる人々にとって、若者の結婚話は最もエキサイトする話題の一つである。日頃のニュースが少ないこともあるが、何よりも村には若者がいないためだ。特に、いわゆる『結婚適齢期』なる20代の若者の生息数は極希少。しかも、20代の女性となると人口1,300人余りのナカツエでは両手で数えて余るくらい。変化の少ない生活をしていると自然とその『適齢期』の男女について話題が登る。
『○○さんちの△△くんは、いい人おらんとやろうか?』とか、
『□□さんちの××ちゃんは、●●くんと付き合いよるらしい。』などなど…。

 こんなのはまだいい。

 そのうち、本人さえもよくわからないウワサが飛び交う。
 村外の友達と車に乗っているとそれが男の子だったらもうタイヘンです。それを目撃した第1村人がまずこう叫ぶ。
『ザネリちゃんは男の人と車に乗っちょったよ!彼氏やろうか?』
そしてそれを聞いた第2村人が、
『ザネリちゃんは彼氏と車に乗っちょったらしい。結婚するとやろうか?』
と、早くも結婚話にリーチ!そして、第3村人曰く、
『ザネリちゃん、結婚相手がおるらしいよ。結納とかはいつやろか?』
……。 こうやって私の結婚スケジュールは知らない間に飛躍的に進むことになる。
そして、本人にウワサが伝わる頃の話はこうだ。
『ザネリちゃんは妊娠してるらしい。』

  コワイ…。話がデカすぎる…。しかも、情報の早さは光ケーブル並みに早いじゃないか…。

 しかし。こんなの間接的なものだからまだ救いがある。
 たまに、『直接交渉』が舞い込んでくる。いわゆる『お見合い』。ダダーン!!

ある日、うちの父から突然こう言われた。

父『おい。オマエにいい話があるっち、○○さんが言いよった。
どうも見合いの話みたいやけど、俺はようわからんき、明日オマエが尋ねて行ってみろ。』
と、いきなりの先制パンチ。

私『え~~~っ!! お見合いね!? ん~、もう、まだい~い~。』
軽くジャブ。

父『っち言っても、俺は頼まれただけで知らんぞ!オマエ、とにかく行って来い!』
私『えぇぇぇ~~~っ!?』
母『そうよ!聞くだけ聞いてみたらいいやん!それから決めたら?』
ここでゼネラルマネージャー登場…。家庭内での彼女の発言力は絶対に近い。

私『っんも~…! チッ。わかった、わかった。(ま、丁寧にお断りすりゃぁ、事は収まるか。)』
あえなくテクニカルK.O…。あひぃ。

 そんなわけで、善意ある村内の方の図らいで突然私に見合い話が舞いこんで来た。
『(今は結婚する気もないし、とりあえずお断りするのに行ってみるか。)』
と軽い気持ちでその方のお宅を尋ねた。

私 『私、まだ結婚する気が薄くてですねぇ…。』
翁 『あん…?いい人だよぉ。一回でも会ってみたら。』
私 『ん~…、いいです…。今回は。』
翁 『「今回は」って、アンタ…。次はもうないよ!自分から頼んでもこういう話は来んようになるっちゃ。』
私 『……。』

 こんなのはっきり言って脅しだ…。
 中津江の地でどっしりと構えて生きてきたことを感じさせるこの翁。
深く刻まれた眉間のシワは、この地にかつては宝石の例えとして植えられた杉の年輪にも見てとれる。
『(あぁ、この方もいろんな辛苦を経験した中津江の先輩。やっぱり 、先人の言うこともしっかり聴かねばならぬのかも。う~ん…。それにしても 耳から毛が出てるってマンガっぽい。)』
などとお見合い話とはまったく違うことが頭をよぎった。しかし、その瞬間!
 翁は眉間のシワをピクリとも動かさずこう言った。

翁 『こん人の家はねぇ、最近お母さんが亡くなって女手がなくてね。
ご飯作る人がおらんき大変らしいっちゃ。お父さんと息子さんの二人暮らしっちゃ。』
私 『ぁん…???』

 私はご飯炊き当番じゃねぇんだよぉぉぉぉ…..….…!! ぉぉ…。 ぉ…。

   この年齢で結婚してないのってそんなにおかしいのかなぁ?
 女の人ってやっぱりハマって家事やんなきゃダメなのかなぁ?
 あうぅ…。ようわからんごとなってきた。

都会に住んでる同年代の女性のみなさーん。
こんなにまでコミュニティーの発展した中津江村。一度おいでてみません?

次回は何書こっかなぁ。

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