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森川緑ニュース

2004年01月20日

第12回 《まぼろしの鯛鍋》  by kakuzo 【日暮描蔵の厄落としの書き下ろし】

 また締切りをすっとばしてしまった。クリスマスだ、忘年会だ、年賀状はどうするんだ、ととぼけている内に、もう申年。(守ったことのない締切りではあるが)

 昨年の暮れから、ずっと風邪を引きずっている。おまけに最近の凍える寒さ。いくら薄い頭に"冬は寒いのが当たり前なんだよ~"と言い聞かせても、齢40を超えるおじさんの身体には、昼間も氷点下の日が続くと、さすがにこたえる。数年ぶりの雪つづきで喜々としているのは、子どもとワンダー(飼主に似た変わり者?の犬)くらい。"子どもは風の子、大人は火の子"、昔のことわざが身にしみる。さしずめ、♪猫はこたつで丸くなる♪って、じっとしていたいのに薄い頭の遠―くの方で"ほーら、雪だよ、楽しいよ"と刺激が走る。薄い頭を帽子で覆い、一足早く外で遊んでいる子どもとかまくらや雪だるまを作ったり、雪合戦に興じてみたり、久しぶりに寒い冬を満喫できた。(薄い頭が気になるわけではないのだけれど、つい最近、明らかに70歳を超えているじいちゃんが薬局で養毛剤をしこたま買い込んでいるのを目撃。あきらめちゃいかんのよ!いくつになっても。)

 そんなこんなで、とっても寒かった1月も、もう終わり。エーッ!まだ正月にやり残したことが一杯だ。年が改まったからと何もかも変わるわけじゃないが(忘れたい記憶がいっぱい?)今年もキチンと三社詣でに行った。しかも三回に分けて。福も三倍かなと、それぞれにおみくじを引いたが全て末吉。運がいいんだか悪いんだか。えーい、それなら思い切って運試しにと年に数回しかやらないギャンブルに・・・"博打と女にゃ手を出すな"死んだじいさんの遺言も正月だから見逃してくれるはず。だったが、やっぱりくじ運も博才もないのがヨーク分かった。あっという間に大枚すってしまったけれど(やっぱ、じいさんの言うことは聞いとかなきゃ)ギャンブルに来る人を眺めるのは意外と面白い。鉛筆片手に、一生懸命スポーツ新聞と格闘するおじさん、楽しげに語り合う老夫婦、いつもそうしているであろう薄暗い片隅でブツブツと独り言のおばちゃん、仲良く手をつないではしゃぐ若いカップル。ギャンブルを通じて、それぞれの人間模様が垣間見える。

 すってんてんになる前に昼飯でも・・・食堂のレジで正月だし、とりあえずビールかな(いつもだけど)と注文すると、「カレーとビール」・・係りのおねーさんが奥の厨房に向かって大声で叫ぶではないか。やましいことがあるわけではないのに、周りをキョロキョロ。"昼前からビールかよ"って見られてるみたいで恥ずかしいのなんのって。後から厨房に食券持っていくなら、わざわざ叫ぶなよ~ってテーブルで小声でつぶやく。しかも、出てきたのはノンアルコールビール!ビールじゃないのに大声で叫ぶなよ~とまた小声で。忘年会だ、正月だと飲みつづけている身体を労わってくれてのこと?

 いーよ、いーよ、いっそのこと書初めで誓った『感謝感激』を破棄して(何が目標なのか知りたい人はメールをください→info@nakatsue.com)今年は禁酒だ、いや断酒だ!(その差が理解できない人もメールください)健康診断で「一週間に8日飲みます」、看護婦さんに軽くあしらわれる冗談を言っていたのだが一念発起。でも、急にやると身体によくないから、手始めに一週間に1日休肝にしてみっか。(禁酒、断酒の意味がよくわかる人、知らないふりしてください)さんざん考えた挙句、日曜日を休肝日にするぞと子どもにだけ宣言した。3週間続いた休肝日に「断酒って、週一回休んでも後の6日で十分取り戻してるでしょ」、なぜか飲まない訳を子どもから聞いた方からの冷たいお言葉。"あんたのダイエット体操も、そのおかわりご飯で十二分に取り戻してるでしょ~"食卓で聞こえないようにそっと小声でつぶやいた。食事のときにつぶやくことの多かった1月、またしてもタイトルにはたどり着けなかったが、本年もよろしく!

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