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森川緑ニュース

2002年12月20日

第3回《或る女子大学生亡国論~ムラと都市に関する社会的一考察~》  by zaneri 【栃野ザネリの中津江ぶらぶら】

tochino_title.gif寒くなりましたねぇ。
先月は勝手にコラムをお休みしてごめんなさいでした。ちょっとヘバってたもんで。。。 てへっ。
季節はクリスマスからお正月に全力疾走ですな!
我が家ももうすぐ餅つきシーズンを迎えつつあります。
さて今回は、そんな季節とはまったく関係のない私が花の女子大生だった頃の思い出話でもしてみようかと思います。

題して、『或る女子大学生亡国論 ~ムラと都市に関する社会的一考察~』。
行ってみよう!!

私が通った大学は隣の熊本県だったんですけど、う~む。。。
校舎は『ここキャンパスって呼んでいいとかいな!?』ってぐらいボロっちぃものでした。 が、四季を通して楠木の黄緑色が美しい構内でありました。
かの夏目漱石先生も教鞭をとられたこともあるそうで、構内には不気味に黒光りする先生の銅像もあったような。。。なまんだぶ、なまんだぶ。。。

中津江から熊本市内に出てきた18歳のザネリは結構タイヘンでした。
やっぱり熊本市って言っても、中津江村に比べたら対比するのも申し訳ないくらい都会(まち)じゃないですか。
では、ザネリが困ったことをいくつかご紹介しましょう。

『路線バスでGO!』編
熊本市内の繁華街『下通り』に繰り出そうとするザネリ。 自宅通学の熊本娘に行き方を尋ねると、路線バスで行くのが一番便利とのこと。
言われた通り大学前のバス停で目的のバスを待ってみる。待ち人はザネリただ一人。
『ほんとに来るとかいな。村のバスは2時間に1本なのによぉ。』と弱気。
しかし目的のバスは待ち時間たったの10分で到着!『ぉおお~~~!やっぱ街は違うよなぁ。 「移動の自由」っちゅう基本的人権が尊守されとるじゃないか。』と一人感心するが、バスの前と後ろ、どっちの扉から乗ればいいのか途方に暮れる。。。 

『電車でGO!』編
熊本市内は路面電車が健在なんだけど、路面電車なんて乗るのも初めて、見るのだって初めてのザネリ。
バスの乗り心地とまた違ってけっこうオモシロい。
調子にのって機関士さんに『これってどこまで行くんですかねぇ。』と尋ねると、『レールが敷かれてるとこまで。』と言われた…。

とまぁ、これ以外にも人には言いたくない出来事も多々あり。。。
ちなみに私は熊本で数々の失態も繰り返している。恥をしのんでここに紹介しよう。。。

≪ザネリ、"肉食"ガメ拾う。≫の巻
あれは大学3年の夏。
前夜から自宅通学の友達宅でファミコン(←お懐かしゅうございます。)に没頭し、あつかましくも昼ご飯まで ご馳走になって炎天下をヨタヨタと自転車で帰っていた時のこと。住宅街の狭い道を走っていると、道の真ん中に男の人の拳(こぶし)ほどの黒い物体が落ちていた。
『あり?こげん所に大っきい石かいな。ん~、でも黒すぎないか!?』と、ペダルを踏む足をゆるめ、そっとその「石」に近づいてみた。 「石」は上から見ると楕円形をしており、縁(ふち)はかすかに外側に反っている。
横から見ると下部は地べたにピッタリと平行しており、逆に上部はかなりこんもりとした弧を描いている。
色は基本的に黒色。そこに黄色で六角形の細い線が入っている。しかも表面は石にしてはミョウに滑らかだ。

なんだかイヤな予感がした。
『ん~~~…。ん~。。。 午後は授業もあるしぃ…。さっさと通りすぎるべし。。。!』と心に言い聞かせ、一度はその「石」の傍らで車輪を走らせた。

キキィィ…。キィ……。。。
『やっぱり気になる…。』。

気付いたらその「石」は私の自転車のカゴに入っていた。
ゴトゴトとカゴの中で微動する「石」。
おまえはやはり。
カメだったか。。。

結局、そのカメを私は一人暮らしのアパートまで持ちかえってしまった。
アパートには水槽なぞないのでとりあえずスーパーのビニール袋を二重三重にしてドアノブに引っ掛けて講義へ直行した。 私はちょっと嬉しかった。
『(私の家にはカメがいる。)』。

早速、休み時間に同学科の友人達に自慢した。大学や学部は共学だったが、私の学科は女ばかりの15人。
そんな彼女達にカメを拾ったいきさつを話した。もちろん私としては彼女たちから憧憬の眼差しを受けることを期待していたし、それを確信していた。
しかし。
彼女達の反応は予想を越えるものだった。

ザネリ 『ねぇねぇ、カメ拾ったと。実家の村もね、山ガメとかおるとけど、こんな街中にもカメとかおるとねぇ。あ、脱走ガメかいな?』
A 子 『へぇ~。それでザネリはカメにエサは何やっとると?』
近郊の市から通っているいつも優しいA子が口火を切った。

ザネリ 『う?今日はね、とりあえず冷蔵庫にあったハムやってきたよ。』
U 美 『ぇっ!? カメって肉類食べるんだっけ…?』
熊本随一の進学校出身の優等生U美。彼女の指摘は悔しいかないつも的確だ。

M 子 『う~ん、普通はそれ用のエサだろうけど、ご飯粒とかやんない?』
料理が得意なM子。彼女は一人暮しをしている仲間だが、あの狭いワンルームの台所から居酒屋並みに次から次へと 料理を作り出すスゴ腕の持ち主だ。しかもネコを大家に内緒で飼ったりと動物ネタにも強い。。。

U 美 『だよね~。肉は食べないよねぇ。』
A 子 『あ~、そうだよねぇ。あ!!ねえねえ、それって"肉食ガメ"なんじゃないと!?』
M 子 『え~~っっ!!じゃぁ、そのうちハムなんかじゃ満足せんようになるんじゃないと!?』
U 美 『うん…。そのうちさぁ、生きたマウスの子どもとか食べさせんといかんとじゃない!?』
A 子 『ザネリ、それ"肉食ガメ"だよ。怖~い!!』

私のカメはもはや憧憬の対象ではなく、憎むべき醜悪な存在にすら斜陽していた。。。

私は講義終了の挨拶もままならないうち、急いでアパートに戻った。真夏のアパートは熱気でムンとしている。
額にうっすら汗がにじんだ。
そしてカメの入ったビニール袋の中を恐る恐る覗いてみた。

『やばい…。こいつ…。 ビニール食ってる…。』

あんなにウキウキしてたのに! あんなに一人暮らしのパートナーを渇望してたのに!!

私は力なくカメをビニール袋ごと掴んで部屋を出た。アパートの裏手には白川という大きな河川が流れている。
たゆたゆと流れる白川の流れなら、この"肉食ガメ"でも懐(ふところ)深く抱きとめてくれるかも。。。
袋からカメを取り出してみた。そしてじっとカメを観察してみた。そして行きついた結論。それは。

『(かわいくない。)』。

川べりまで行きたかったが深い葦が生い茂り、おいそれと近付けない。私は白川の深みに向かって思いっきりカメを 投げた。

カポッッ。

違う。深みに落ちた音じゃない!
怖くなってアパートに逃げ帰った。そして、それと同時に数時間のルームメイト生活が幕を閉じた。。。

≪ザネリ、男子高校生と心のふれあい≫の巻
すみません。長くなりますが、あとこれだけ聞いて下さい。

またしても、場面はファミコン仲間の友達宅へ向かう路地での出来事。
その日は男友達と一緒にその子の家に向かっていた。しかし、彼と私は交通手段が違っていた。 彼は原チャリ、私は自転車。それでも、ルートが裏路地だから一緒に行こうかということになり、 彼の後ろに私がフラフラとついて行くことになった。
そのルートは裏道なだけあって小カーブが続き、坂道も小刻みにアップダウンするアクロバティクな道程であった。
最初は原チャリの彼も私のペースに合わせてゆっくりゆっくり走ってくれていた。しかし、 それじゃなんだか早く走れる彼に悪いような気がして、逆に私が先頭に立たせてもらった。そして一生懸命ペダルに力を加えて車輪の回転を速めていったのだ。
ギコギコギコ  キキィ…  シャーーーーーッ  キキィ~~~~ッ!! ギコギコ… シャーーーッ!
体を左右に傾け何度もカーブをさばいていく。下り坂を下ったら、次の上り坂を"立ちこぎ"なしでこぎ切るために ペダルの回転を空回り寸前までモーレツに上げる。
向かう上り坂はいつも最後には必ずギブアップして手押ししてしまう坂道。
最初、男友達の原チャリについていくためにこいでいた自転車のはずだったのに、 いつしか目標は私の"坂道座りこぎ"自己記録更新と化していた。

『(やれる。今日はあの坂道をサドルから降りずに昇りきれるはず!)』。

いよいよ上り坂が迫ってきた。
背後には男友達の原チャリのエンジン音が聞こえる。
それと同時に耳元で風を切る音がヒューヒューと聞こえてくる。
脳内モルヒネ分泌腺全開だ!

ぐんぐん昇っていく。いつもヒィヒィと息切れする坂道をぐんぐん登っていく。ぐんぐんと!
そして坂の頂上が視界に入った。
『(もうすぐだ。うんにゃ、いつもここからヘコたれて自転車を降りてしまうじゃないか!?がんばれ、 ザネリ!回転を緩めるんじゃねぇっ!)』
心理学用語の葛藤とはこのことか。伸るか反るか。昨日の自分に勝てるのか。 自己実現の瞬間が近い!

そして、目の前にゴールの幹線道路が広がった。
『(やった…。 やったのだ…! 私は"立ちこぎ"なしでこの坂道をこぎ切ったのだ! あー、風が私の中を通り抜けていくぅ。。。)』。

私は酔っていた。
かなり自己陶酔に陥っていた。体内でアドレナリンが放出される心地よさ。。。

しかし、その瞬間!
昇りきった坂道の先で合流した見知らぬ男子高校生に突然声を掛けられた。
彼は神妙且つ真剣な眼差しでこう言った

『追われてるんですか!?』

そう。。。

私は自己ベストの更新だけを考えてガムシャラに自転車をこぎ続けた。
そして、そんな私の後ろには男友達が私のペースを乱すまいと原チャリでピタリと 付けていてくれたのだ。

しかし、そんな事情をその男子高校生が知る由もない。。。
そう。傍から見ると、私はまるでフルフェイスのヘルメットをかぶった暴漢から必死に自転車で 逃げる女子大生だったのだ。。。
恥ずかしすぎる…。恥ずかしすぎる、この結末。。。
しかし…、ありがとうよ。
心優しき男子高校生よ。私はこんなご時世に仏を見たようだったよ。。。

はふ~ぅ。
う~んと、『フェミニズム』、『上野千鶴子』、『弁証法』、『唯物論』、『家族』、『公と私』、『労働』、『言語と記号』、『高度経済成長』、『団塊ジュニア』、『総括』。。。
大学で何を学んだのか。

それは、村の常識は都会(まち)のそれとはちっと異なるということが含まれていたかもしれません。
イナカ出身の女子大生よ、大志を抱くのじゃ!

追伸.カオリちゃん、ユウコちゃん、メグミちゃん。
女子大生は右手にテキスト、左手にダンベル、履いてる靴は『心』ですぞ。
そうして明日は『出逢いの花』が咲く。てへっ。

第5回 《鍋!なべ!ナベ!》  by kakuzo 【日暮描蔵の厄落としの書き下ろし】

 街ゆく女子高生の色とりどりのマフラーが、木枯らしになびき、今年はひと足速い冬本番がやってきた。秋を彩る紅葉も、すっかりその輝きをひそめ、モノトーンの水墨画の世界が広がる季節を迎える。

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2002年12月15日

第6回 養殖「森のヒラメ」  by midori 【津江中からこんにちは】

第6回目は、養殖「森のヒラメ」について、
高校1年生の足達 幸人さんと荒木 恭平さんに紹介してもらいます。
(文章は津江中学2年生時のものです)

日本でも珍しい森の中で養殖している、「森のヒラメ」を紹介します。

上津江村では人工的に海水を作り、その中にヒラメの稚魚を入れて養殖しています。 そして、それらの稚魚は大きい物だと30㎝ぐらいになるそうです。 そのヒラメを養殖している、役場の職員の人が網で上げ、僕たちにおいしいヒラメを、届けてくれました。学校の給食でも、そのおいしいヒラメが出されたことがあります。 その味は、太平洋の底深くにいる天然のヒラメと同じくらいおいしいと思います。

ぜひ森のヒラメを食べてほしいと思います。

2002年12月01日

2002年流行語大賞をワールドカップ(中津江村)が受賞!  by midori 【出来事02-03】

200212042.jpg
いやー、ナントナント、流行語大賞をとってしまいましたよー。


 これも皆様方のご支援のおかげです。大きなお歳暮をいただきましてありがとうございました。今後もこの流行語大賞の名に恥じぬよう、笑顔で、平常心で、地に足のついた村づくりに務めます。


 今年は、たくさんの方々に村を取材していただき、「笑顔の村」「小さな村の大きな挑戦」など、他にも素晴らしいキャッチフレーズをたくさんつけていただきました。私たちは外からの報道によって、中津江村の良さを再確認することができました。村長もあちこちに呼んでいただきました。カメルーンの人々と、そして全国の方々と心のふれあいがありました。すべて村の宝物です。


 これからも笑顔の絶えない平和な村であり続けるよう、日々を楽しく過ごしていこうと思います。そして、賞をとっても、とらなくても、明日も中津江村には、静かな村の美しい朝が来ます。

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